千駄木循環器治療セミナー

日本医科大学橘桜会館で、千駄木循環器治療セミナーが開催されました。
心臓血管研究所の山下武志先生からは、NOACの相違について。NOACはnew oral anticoagulant→もう新しくないだろということでnovel oral anticoagulants→もう新規でもないだろということでnonvitamin-K-antagonist oral anticoagulants。NOACのmeta-analysisはこちら。4つのNOACの大規模試験、CHADS2 scoreを用いた基準も違えば、対象薬のwarfarinのTTRも違う。efficacyとsafetyで、出血性脳卒中がどちらにも関与。以前の研究会でも強調されていました。NOACはwarfarinとちがって固定容量だから安全かというと、個々でバラツく。こちら

PharmacokineticsとPharmacodynamics、Bioavailability、distribution volume、タンパク結合。特に高齢者では個体差が大きくなる。例えば、apixabanは分布容積20L以下、他のNOACは50L以上。腎代謝、肝代謝の他、腸管への排泄もあり。こちら
何を求めるか。Rivaroxaban。小さい粒。1日1回、他の薬が朝のみだったら、飲み忘れは防げる。CCr 50以上は15 mg、50未満は10mg。Dabigatran。300 mg/日は虚血性脳卒中の予防、220 mg/日は大出血予防。Apixaban。80歳以上、体重60kg以下、血清Crea 1.5 mg/dL以上のうち2つ以上で5mg/日、それ以外は10 mg/日。PT・APTTが使えない。こちら。大出血を防ぎたいならApixaban。血栓塞栓症を予防ならDabigatran 300 mg/日。飲みやすさはRivaroxaban。価格はwarfarin。

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー