第5回橘桜高血圧フォーラム

第5回橘桜高血圧フォーラムが日本医科大学橘桜会館で開催されました。
日本医科大学循環器内科が中心になった会です。

日本医科大学付属病院循環器内科の青山里恵先生からは冠動脈血管内超音波IVUSのご発表。血圧変動と動脈硬化の関連が議論されました。

京王電鉄診療所の雪吹周生先生は、北総病院時代に内科医局長としてお世話になりました。両側腎血管性高血圧の症例が提示されました。片方はPCA、もう片方はPCAができる状態ではなく側複血行で血流がいっているような状態だったため温存、eplerenoneが効果があったということでした。PCAができなかった方はレニンが出続けているため、腎摘も考慮と。

日本医科大学武蔵小杉病院循環器内科の佐藤直樹先生からは心不全の重要性が強調されました。コントロール不良の高血圧は心不全へ。こちら。酸素化と搬送時間が重要。収縮障害と拡張障害があり、診断も難しいです。BNPで全てがわかる訳でもなく、EFが50以上でも以下でも予後は同じと。アテンド研究会はこちら

日本医科大学大学院医学研究科神経内科学分野の木村和美先生からは、心房細動と脳梗塞について。東京慈恵会医科大学神経内科教授の井口保之先生の論文はこちらこちら。倉敷の調査で、心房細動が1.6%。1年で0.9%が新規の心房細動。心房細動の1,164例のうち、5年間で24%が死亡と。そのうち、心不全がガンに続いて多かったと。心房細動をみたら、脳梗塞だけでなく心不全も予防せよと。warfarinでコントロール良好でも脳出血あり。NOACでは脳出血になっても拡大傾向はない。

懇親会でも、心不全などについていろいろ教えていただきました。

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー