東京脳卒中チームケア研究会
日本医科大学橘桜会館において、東京脳卒中チームケア研究会が開催されました。脳卒中というと、rtPAや血管内治療、手術など急性期治療が注目されますが、これらのご利益を与るのはごく一部。しかし、すべての患者は、まずは放射線技師による撮像、入院後は看護・リハビリテーション・栄養・薬物、その後の行く末は医療相談員の手腕に。つまり、これらメディカルスタッフの力が重要です。医師はその太鼓持ちみたいなもの(?)。東京脳卒中チームケア研究会は、メディカルスタッフが中心の脳卒中の研究会、そして、施設を超えた連携を図り、地域の脳卒中診療のレベルアップを目的に始まりました。
その第一回の研究会の基調講演として、順天堂大学田中亮太先生に、脳卒中診療を解説頂きました。脳卒中は生活習慣病のような位置付けになりがちです。難病は「難病の患者に対する医療等に関する法律」第1条に次のように明記されています。「発病の機構が明らかでなく、かつ、治療方法が確立していない希少な疾病であって、当該疾病にかかることにより長期にわたり療養を必要とすることとなるものをいう」。脳卒中は生活習慣病より難病に近いのではないかと。パーキンソン病の平均寿命は80歳くらいで、天寿を全うできる方が多い。こちら。脳卒中患者の寿命についての調査はないが、久山研究では約40%が発症1年以内に他界。特に出血性脳卒中で高率。遺伝性の脳卒中であるCADASILも、10万人に4.6人程度と。こちら。診断技術の発達により、意外と多い。ラクナ梗塞の家族歴はこちら。家族歴があると2.9倍。
苑田第一病院のOT市原恵先生からは、くも膜下出血での予後について。ACOM例で回復期転院が多し。
埼玉みさと総合リハビリテーション病院のOT三浦正剛先生からは、IVESを使ったリハビリテーション例。失調などにも効果ありか。
平成立石病院のPT今井宏太先生からは、早期離床への取り組み。障害・嚥下状態などリハスタッフが評価し、離床や食事をドンドンアップするように医師・看護師に報告。在院日数も減る方向へ。
世田谷記念病院の酒向正春先生からは、リハビリテーションと街づくり。
地域のリハビリテーションの発想が違いました。障害のある患者を街に導く。通院の途中で、ショッピングモールで買い物や食事。医療・介護保健のリハビリテーションの他に、特徴をもつリハビリテーションを提供する施設も。例えば、あそこに行くと歩けるようになる、そこは食事ができるように... 患者を地域が支える。そして収益もあげ街も活性化する。
雨模様でしたが、会が終わる頃、double rainbowでした。
次回の東京脳卒中チームケア研究会は、看護がテーマ。
その第一回の研究会の基調講演として、順天堂大学田中亮太先生に、脳卒中診療を解説頂きました。脳卒中は生活習慣病のような位置付けになりがちです。難病は「難病の患者に対する医療等に関する法律」第1条に次のように明記されています。「発病の機構が明らかでなく、かつ、治療方法が確立していない希少な疾病であって、当該疾病にかかることにより長期にわたり療養を必要とすることとなるものをいう」。脳卒中は生活習慣病より難病に近いのではないかと。パーキンソン病の平均寿命は80歳くらいで、天寿を全うできる方が多い。こちら。脳卒中患者の寿命についての調査はないが、久山研究では約40%が発症1年以内に他界。特に出血性脳卒中で高率。遺伝性の脳卒中であるCADASILも、10万人に4.6人程度と。こちら。診断技術の発達により、意外と多い。ラクナ梗塞の家族歴はこちら。家族歴があると2.9倍。
苑田第一病院のOT市原恵先生からは、くも膜下出血での予後について。ACOM例で回復期転院が多し。
埼玉みさと総合リハビリテーション病院のOT三浦正剛先生からは、IVESを使ったリハビリテーション例。失調などにも効果ありか。
平成立石病院のPT今井宏太先生からは、早期離床への取り組み。障害・嚥下状態などリハスタッフが評価し、離床や食事をドンドンアップするように医師・看護師に報告。在院日数も減る方向へ。
世田谷記念病院の酒向正春先生からは、リハビリテーションと街づくり。
地域のリハビリテーションの発想が違いました。障害のある患者を街に導く。通院の途中で、ショッピングモールで買い物や食事。医療・介護保健のリハビリテーションの他に、特徴をもつリハビリテーションを提供する施設も。例えば、あそこに行くと歩けるようになる、そこは食事ができるように... 患者を地域が支える。そして収益もあげ街も活性化する。
雨模様でしたが、会が終わる頃、double rainbowでした。
次回の東京脳卒中チームケア研究会は、看護がテーマ。
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