第23回京浜脳神経懇話会

川崎日航ホテルで、第23回京浜脳神経懇話会が開催されました。

関東労災病院脳神経外科の立澤孝幸先生からは、ホウ素中性子捕捉療法(Boron Neutron Capture Therapy:BNCT)について。当初は原子炉、最近は加速器。国内でも幾つかの診療拠点が作られつつあるそうです。立澤先生には、1992年に北村山公立病院で研修上がりの私をご指導いただきました。

日本医科大学多摩永山病院脳神経内科の長尾毅彦先生からは、direct oral anticoagulants(DOAC)の臨床データの解釈について。現行のDOAC4剤は、生体利用率・腎排泄率などに違いがあります。生体利用率が低いと、未変化体が消化管に残りやすいですが、食事の影響は受けにくい。1日2回の投与はピークは低いがトラフは高い、1回投与はピークは高いがトラフは低い。rivaroxabanを朝飲むか夜飲むかはこちら。解析方法はIntention to treat(ITT)とon treatmentがあるが、前者は有効性、後者は安全性の解析に適しています。しかし、1/3が脱落する薬剤では、ITTでは脱落後の治療選択が影響します。RELAXED試験はこちら

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