認知症公開講座2017「~認知症を正しく理解し寄り添う地域づくり~」

すみだ生涯学習センターにおいて認知症公開講座2017が開催され、アルツハイマー病の非薬物療法について講演させていただきました。


認知症介護で厄介なのが周辺症状 Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia(BPSD)。これは入院看護でも同様です。認知症患者が認知症精査で入院ということはないですが、肺炎・骨折・心筋梗塞・脳卒中などの身体疾患で入院することはありうる。気づくと、知らないところに寝ている。どこかわからない。今は何時? 抑制帯で動けない。トイレに行きたくてもいけない... 暴れたくなるのも無理もありません。

そこで、認知症ケアチームは、失われた見当識を補います(reality orientation)。教えてもまた忘れてしまいますから、何度も繰り返し提示します。こうして、入院の不安を極力減らし、必要な診療を完了させるのです。

コミュニケーションの手法も重要です。その代表がvaridation療法。

参考になるインターネット上の情報はこちらです。
もっと勉強したい方は、こちらに本屋を作っておきました。

中村病院はこちら
日本医科大学街ぐるみ認知症相談センターはこちら
日本医科大学武蔵小杉病院は認知症疾患医療センターはこちら
墨田区の認知症ケアパスはこちら。地域に応じて相談すべき高齢者支援総合センターが記載されていたり、認知症の病期に対応した相談窓口や医療機関が書かれていて、よくできています。

まだ肌寒いですが、梅が咲き始めました

Sky Treeがよく見えます
会場のすみだ生涯学習センターは工事中なのかネットがかかっていて、会場間違えたかと思ってしまいました...


東向島駅には東武博物館が併設。今市(現日光市)に住んでいたころによく利用していた特急が展示されていました。けごんは日光へ、きぬは鬼怒川へ。


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