メマリー新発売講演会

ホテルオークラで開催された、メマリー新発売講演会に行きました。東京医科大学羽生春夫先生からは、認知症の診断や治療についての講演がありました。高血圧や糖尿病など、いわゆる生活習慣病もアルツハイマー病のリクスファクターで、運動の認知症予防効果が証明されています。認知症介護研究・研修東京センターの本間昭先生からは、アルツハイマー病治療に関する講演がありました。ドネペジルに加え、ガランタミン・リバスチグミン・メマンチンが治療薬として加わりましたが、アルツハイマー病治療薬は効果を実感しにくいため満足度が低く、治療目標が難しいのが欠点です。これらがアルツハイマー病を治癒するわけではなく、一時的な認知障害の改善はあり得るものの、必ず進行するからです。しかし、症状の進行を遅らせることはできる(slowing progression)。これを患者家族も医療者側も理解する必要があります。また、ケアマネージャーなど介護と医療が連携し、環境を整えることで、患者も家族もQOLがあがった事例が紹介されました。ドネペジルの副作用に不眠がありますが、ガランタミンでは不眠が少ないそうで。メマンチンは攻撃性を減らし、抗精神病薬の使用量も減らせると。

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