第54回日本神経学会学術大会 第一日目


東京フォーラムで第54回日本神経学会学術大会が始まりました。
私は、パーキンソン病におけるアデノシンA1受容体分布について報告いたしました。これまでアデノシンA2A受容体について報告してまいりましたが(お、Lancet Neurolの総説を始め、11の論文に引用されておる)、MPDX PETでの検討で、有意な所見は検出できませんでした。


その後、Corticobasal syndromeのシンポジウムに行ったのですが、満席で入れず... ちょっとお部屋が狭かったです.... で、パーキンソン病の初期診断のシンポジウムへ。非運動症状、画像、ECHO、シヌクレインと、興味あるお話と議論が拝聴できました。東京都立神経病院高橋一司先生からは、運動症状が出る前の日運動症状について。嗅覚障害、便秘、REM睡眠行動異常、気分障害などが提示されました。Dat-SPECTの総説はこちら。関東中央病院織茂智之先生からは画像診断。MIBG心筋シンチは初期では低下しないこともあり。順天堂大学医学部附属練馬病院三輪英人先生からは、経頭蓋黒質超音波。高齢の女性では側頭骨が厚くなり見えにくいとか。黒質の鉄の沈着を見ているのですが、変性の過程というより、易損性を反映と。Bergの論文が出てしばらくは無視され続けたのですね。DAT scanとの比較はこちらこちら。三輪先生たちの論文はこちら。金沢大学小野賢二郎先生からα-シヌクレイン。小野先生の論文はこちらこちら。BartelesのNatureの論文はこちら。Kaliaの総説はこちら

東京フォーラムの学会は、会場内の移動が大変。脳卒中学会を高輪プリンスで開催したのは正解でした。

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