第81回日本医科大学医学会総会


第81回日本医科大学医学会総会が橘桜会館で開催されました。
私が座長を担当したセッションは、脳関連。神経内科沓名章仁先生は、経口避妊薬内服後の脳血管障害の症例報告。1例は脳静脈洞血栓症、1例は動脈硬化病変でした。脳神経外科の村井保夫先生からは、4D-Flow MRIを用いた血流方向・速さの解析。バイパス術後での逆流性のflowなど見せていただきました。今後の臨床応用に期待です。脳神経外科の喜多村孝雄先生からは、破裂動脈瘤による急性硬膜下血腫例が提示されました。術前検査で一番大きかった動脈瘤が未破裂だったなど、苦労された症例でした。神経内科後藤由也先生からは、脳梗塞後の好中球・単球数の増減についてのご報告でした。感染による変化と分離することが重要です。千葉北総病院生理機能検査センターの松本望里先生からは、心原性脳塞栓患者における左房径の検討について。心房細動が見つからないこともありますが、左房径が41mm以上のとき、後に心房細動が見つかることが多いそうです。先日書きましたが、脳卒中病型が不明なcryptogenic strokeにおいて、BNPやpro-BNPが高いと心房細動が多いとの報告がありますが、心ECHO所見も注目です。

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