第4回 松戸地区脳卒中連携の会

聖徳大学生涯学習社会貢献センターにおいて、第4回 松戸地区脳卒中連携の会が開催されました。
私は、松戸市在住ですし、新松戸中央総合病院でかれこれ20年バイトしてますので参加資格あり。座長の同院循環器内科の加藤先生にもお誘い受けたので...

国保松戸市立病院循環器内科の村山太一先生からは、NOAC使用中の右視床出血例の症例が報告されました。rivaroxaban使用中でしたが、降圧剤をきちんと内服されなかったようで... しかし出血しても、warfarinと異なり血腫の拡大はなく、2週間で吸収傾向。apixabanで再開と。どのタイミングでNOACを開始するか、難しいところです。

千葉県循環器病センター脳卒中診療部の松田信二先生からは、脳卒中急性期治療の変遷を中心にご講演がありました。duteplaseの研究では世界をリードしていたはずの日本は、パテントの問題で、血栓溶解療法の分野は遅れをとりました。抗凝固療法をしてあると、脳梗塞になっても軽症ですむ傾向がありそう。

国保松戸市立病院院長の烏谷博英先生からは、千葉県の脳卒中地域連携パスの現状と使用上のご注意が講演されました。千葉県のパスはドンドン発展してます。

この研究会は脳卒中地域連携パスのパス会議でもありました。discussion。脳卒中地域連携パスを始める前、warfarinはリハビリテーション病院には敬遠されていましたが、その後は調節もお任せできるようになりました。NOACは高額な薬剤、warfarinへの変更を望まれる場合もあり。烏谷先生より、松戸地区ではリハビリ病院でもNOACは普及していると。しかし、包括の療養型施設などではやはりムリ。warfarinは受け入れてもらえるが、PT-INRでの調節はしていないことがあり、PT-INR 5のICHを経験されたと...

東京のパス会議は、平和に終わることが多いですが、千葉の会議は議論が白熱して勉強になります。

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