第3回城東PDセミナー


 浅草ビューホテルで開催された、第3回城東PDセミナーに参加しました。第1回はこちら。第2回はこちら。ということで、全部出席してますね。

東京大学花島律子先生からは、振戦についてのご講演でした。
  • resting tremor
  • action tremor  
    • postural tremor
    • kinetic tremor
    周波数が4以下の遅い振戦として、Holmes tremor、palatal tremor、小脳振戦。Guillain Mollertの三角ですね。

     中枢性の振戦の代表はパーキンソン病です。
    • type 1  古典的 4〜6Hzの安静時振戦
    • type 2  6〜8Hzの姿勢時振戦  本態性振戦の合併?
    • type 3  姿勢時・動作時だけ6〜8Hzの振戦
      生理的振戦は6〜12Hz、中枢性と末梢性の合併。neuropathic tremorは4〜12Hz。本態性振戦の鑑別は加速度計と筋電図。Deuschlの総説はこちら

       横浜市立大学黒岩義之先生からは、日常生活の中の神経学というお話がありました。ハンマーとノートと鉛筆でやる小さい実験とおっしゃいます。上と下の視野では下の方が日常生活にはよく使われ、コンビニなどでも目線より下の棚にあるものはよく売れるが、上は売れないということが知られています。対称・非対称の生理学的実験のお話もありました。右方視で右の眉があがり、左方視で左が上がる。政治家は右が上がっていて、女性・医師・役者は左が上がっていることが多い。KIF3が合成できないと体の左右がめちゃくちゃに。などなど、黒岩先生のご講演はいつも非常に興味深いです。こちらもご参照。七夕なので、数字の順唱と逆唱で7がポイントになりそう、というお話もありました。

       私のnet界の師匠、目々澤肇先生のブログもご参照ください。

      コメント

      Hiroshi Ikeda さんの投稿…
      コンビニでの消費者行動も神経学的に説明がつくとは、驚きです! 右と左の非対称性についても、身体中のたんぱく質と関係しているかもしれないとはとても面白いですね!!
      MM さんの投稿…
      Ikedaさん、コメントありがとうございます。

      最近は、「役に立つ基礎研究」が増えてきました。研究のための研究には研究費が付きません。

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