ミコンビ発売1周年記念講演会

 ホテルニューオータニ幕張で開催された、ミコンビ発売1周年記念講演会に出席しました。
 香川大学西山成先生からは、腎内RASと高血圧に関する講演がありました。アンジオテンシンIIは腎の間質に多く存在しているそうです。アンジオテンシンIIをラットに静注すると血中のアンジオテンシンIIが増加、candesartanを投与するとさらに上昇しますが、腎内のアンジオテンシンIIはcandesartan投与で低下します。数々のARBの中で、telmisartanは脂溶性が高く、細胞内に分布する量が他のARBより多いそうです。
 京都府立大学松原弘明先生からは、心血管イベント抑制とARB、ARB合剤に関する講演がありました。特に脳卒中は降圧によるリスク軽減が明らかになっています。SMOOTH試験、ONTARGET、KCPSが紹介されました。それから、血管周囲の脂肪細胞のご研究が紹介されました。元来熱を産生する褐色脂肪細胞に近いそうですが、高コレステロール食を摂取させたラットでは、脂肪を溜め込む白色脂肪細胞に近くなってしまうそうです。

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー