第二回脳卒中地域医療連携パス講演会

 佐原商工会議所で開催された、第二回脳卒中地域医療連携パス講演会で抗血小板剤に関する講演をしました。脳梗塞患者は2人に1人が10年以内に再発するという論文があります。しかし、急性期病院が選択した予防薬は、中止されてしまうことがある抗血小板剤の中止は再発につながります。ということで、急性期病院とかかりつけ医の連携が重要なわけです。印旛脳卒中地域連携パスはリハビリテーション病院だけでなくかかりつけ医も多数ご参加いただいていますが、情報伝達の手段の確保と、知識の共有を目的にしています。clopidogrelとCYP2C19の論文はこちらこちら。これに反論したのがこちら。cilostazolの大規模研究CSPSはこちら。CSPS IIはまだ論文になっていませんが、こちらに解説が。
 千葉県立佐原病院の北崎等先生からは、千葉県立佐原病院の救急外来の現状についてご講演がありました。昨今の医療情勢で一時常勤医がかなり減少したそうですが、持ち直してきたそうです。
 日本医科大学千葉北総病院の益子邦洋先生からは、ドクターヘリのご講演がありました。益子先生とは君津中央病院での研究会でご一緒させていただきました。よく、講演の後の質問で、「たいへん感銘を受けました。」というようなコメントがありますが、まさに感銘を受ける講演、演説といってもいいかもしれません、それほど印象的なご講演でした。本日も聴衆を引きつける熱いお話を拝聴できました。前回の講演時から進展したのは、ドラマのコードブルーを受けて、超党派の議員連盟ができたり、いわゆるドクターヘリ法ができたり、フライトドクター・フライトナースの育成が始まったことです。そして、国からの援助が多くなって自治体の負担が減ったため、ドクターヘリを運営する県が増えました。短期間にこれだけの人とお金を動かすのに、益子先生の講演があるわけで、一般の医師の講演と違うのは当然かもしれません。HEM-NETのサイトはこちら。ちなみに、私たちが書いたドクターヘリの論文はこちらこちら

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