第4日本医大ー早稲田大合同シンポジウム「イメージングによる脳機能解明と臨床応用」

 日本医科大学橘桜会館で開催された、第4日本医大ー早稲田大合同シンポジウムに出席しました。
 京都大学高橋英彦先生からは、情動と意思決定のイメージングのお話でした。Schadenfreude(他人の不幸は蜜の味)の論文はこちら。宝くじを買うなど、リスクを伴う不合理な選択をするときのD1受容体についてはこちら。Neuroeconomicsの総説はこちら
 日本医科大学鈴木秀典先生からは、新しい抗うつ剤と、既存の抗うつ剤の新たな作用機序についてご講演がありました。NK1受容体の論文はこちら。fluoxetineの論文はこちら
 日本医科大学大久保善朗先生からは、PETによる薬剤のドパミンD2受容体占拠率についてのご講演でした。70〜80%くらいだそうで。治験の費用削減、被験者の負担減に寄与します。
 放射線医学研究所の須原哲也先生は、モデル動物とヒトの疾患との解離についてのお話がありました。例えばアルツハイマー病、単にアミロイドβ蛋白が蓄積するだけで神経細胞死が起こるわけではない。
 広島大学岡本泰昌先生は、うつ病の分子イメージング。認知行動療法との関連が検討されました。
 早稲田大学熊野宏昭先生は、認知行動療法と前頭前野の関連について。前頭前野の血流が増加するそうです。

 食堂脇の掲示板にリーフレットが張ってあったので、気楽に参加しましたが、非常に興味ある研究会でした。日本医大精神科からは、ScienceやPNAS、J Neurosciなど、立派な論文がたくさん出ていますね。

 DBSの研究会もあったのですが、行けませんでした...

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