平成25年度第2回東京都脳卒中地域連携パス合同会議

東京都庁第一本庁舎で平成25年度第2回東京都脳卒中地域連携パス合同会議が開かれました。過去の資料はこちらから。
東京都の脳卒中連携のサイトはこちら。日本医科大学付属病院は東京東部脳卒中連携協議会に参加しています。

まず、笹井敬子医療改革推進担当部長のご挨拶の中で、脳卒中の救急搬送体制の実態調査が再度実施され、その結果が出たことが報告されました。サイトではまだ平成22年のデータがアップされていますが、間もなく拝見できるようになるのでしょう。

東京都医師会の渡辺象先生からは、東京都地域リハビリテーション研修会が紹介されました。リハビリテーションについては、私はFIMの講習会に出席したことはありますが、きちんと勉強したことがありません。これもサイトにアップされていませんが、参加してみたいです。

脳卒中地域医療連携パス協会にご参加の新百合ケ丘総合病院古川広明先生からは、新設した急性期病院が脳卒中地域医療連携パスを始めた状況が報告されました。脳卒中地域医療連携パス協会はwebシステムで運用するパスで、東京都の統一パスを使っています。契約料金はこちら。新百合ケ丘総合病院では医療クラークが入力を支援しています。

いずみ記念病院の高田耕太郎先生からは、足立区脳卒中地域連携パスの現状が報告されました。連携パスの普及はまだ課題ですが、連携強化をしている病院からの転院の方がスムース。東京で脳卒中地域連携パスがうまく機能していない象徴です。千葉県ではこれはありませんでした。印旛脳卒中地域連携パスでは、パス使用で初年度と次年度の比較で入院日数が短縮されていたのに、パス使用できない患者では逆でした。こちら第17回東京東部脳卒中連携協議会で報告しましたが、脳卒中地域連携パスを使ってでも効率化しないと医療崩壊しかねない状況じゃないとパスは普及せず、その状況だと人的交流がある方が連携がスムースになるように思います。私はこれを「脳卒中地域連携『パスシート』の次」と読んでおります。

北多摩北部脳卒中地域連携パス研究会にご所属の国立病院機構東京病院の新藤直子先生からは退院前カンファレンスについてのご報告でした。回復期から維持期(千葉では地域生活期)のパスは東京では普及していません。しかし、退院前カンファレンスに代表される実質的な連携が充実していると、パスは不要です。やはり人的交流です。

西多摩地域脳卒中医療連携検討会の小机敏昭先生は、アンケート調査をご報告されました。急性期・回復期・療養期の患者の動きが調査されていました。広島大学の松本昌泰先生から、疫学調査の重要性を力説された研究会を思い出します。私たちの東京東部脳卒中連携協議会は千葉・埼玉にも及ぶので... 

次回平成25年度第3回東京都脳卒中地域連携パス合同会議は2月1日です。

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