第40回日本脳卒中学会 –– Stroke 2015


第40回日本脳卒中学会に参加しました(と過去形なのは、明日外来なので今日帰宅...)。日曜日まで開催しています。




tPA、NOAC、血管内治療、診療体制、と、脳卒中診療は光が見えてきた感あり。

リハビリテーションはドンドン進歩しています。シンポジウムの「脳卒中後機能回復の神経基盤とリハビリテーション」では、ロボット工学やフィードバック・電気刺激などのリハビリテーションの手法と、fMRIなど客観的な評価法が提示されました。HANDS療法はこちら。Body-Weight–Supported Treadmill Rehabilitationはこちら。SIRROWSはこちら。Neurofeedbackはこちらこちら。歩行の生理学の総説はこちら。National Yang Ming UniversityのChing-Po Lin先生からは、神経リハビリテーションの評価としての神経画像のお話。脳卒中後のtractgraphyはこちら。ロボットを使った手のリハビリはこちら

実は私の先輩の大山雅史先生は、脳梗塞による失語患者で、言語野が左から右にシフトしていく様子をPETで明らかにしています。こちら。このページでもわかるように、未だにメジャー誌の論文に引用されています。Google Scholarでは、156の引用と。

私の歩行の論文はこちら。FDG PETで脊髄小脳変性症の歩行時の脳機能を画像化しました。

今日は脳卒中の疫学・危険因子のセッションの座長をしました。その前のセッション、音羽病院山田茂樹先生の頚動脈石灰化に関する論文はこちら。久山長研究・SAMURAI-NVAF・Fukuoka Stroke Registryなど、他施設共同研究や長期フォローアップから興味ある知見が提示されました。

来年は北海道。テーマが人口構成ということで、高齢化社会における脳卒中診療について、何か研究を考えないと...

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