エリキュースcardiovascular and anticoagulation

第一ホテル東京で、「エリキュースcardiovascular and anticoagulation」が開催されました。

北里大学循環器内科の阿古潤哉先生より、高齢者の心房細動についてご講演がありました。いわゆる2025年問題で、団塊の世代が75歳になるわけです。地方はすでに高齢化率が高く、2025年になっても極端に高齢者が増えるわけではありません。しかし、埼玉・千葉は高齢化率が約2倍になります。当然高齢者に多い心房細動も増える。高齢者は体重が少なく、腎機能も低下。NOAC使用には注意が必要です。高齢者でのapixabanとwarfarinの比較はこちら。腎機能についてはこちら。ARISTOTLEの東アジアのサブ解析はこちら。Canadian Cardiovascular Societyのガイドラインはこちら

CHA2DS2-VAScの0-1についてはこちら。あまりリスクなしか。

日本医科大学神経内科の木村和美先生からは、心房細動と脳梗塞について。川崎医科大学時代の業績はこちらから。心房細動は脳梗塞患者の1/4に。こちら。Afがあると脳梗塞は重症。こちら。warfarinの脳卒中2次予防の論文はこちら。しかしNOACは2次予防のevidneceはございません。NOACの頭蓋内出血のアンケートの結果はこちら。warfarinが第VII因子を抑制し出血拡大につながるのに対し、NOACはその下流、重症化することが少ないと。通常の脳出血は被殻が多いですが、NOAC症例は皮質下出血が多かったと。

東京慈恵会医科大学循環器内科の山根禎一先生からは、アブレーションにおける抗凝固療法について。山根先生の総説はこちらがありました。肺静脈からAfが始まる。Haïssaguerre Mらの肺静脈理論はこちら。山根先生の論文はこちら。周術期の抗凝固はこちらこちらこちら。warfarin投与継続で合併症少なし。J-CARAFはこちらこちらこちら。NOACの応用も期待。最初の論文はダメでしたが、その後の論文でwarfarinとdabigatranで同等。アブレーションでもsilent embolismが起こると。ただ、他の血管撮影などの手技で起こる割合と比べ多いわけではない。

三井記念病院循環器内科の田邉健吾先生からは、PCIと抗凝固療法。BMSよりDESの比較はこちら。WOEST studyはこちら。tripleは出血多し、イベント抑制もない。ECSのコンセンサスはこちら。DAPT studyはこちら。DAPTの期間を30ヶ月に伸ばした方がよさそう。PARISはこちら

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