第50回日本神経学会総会-1
仙台国際センターで開催中の、第50回日本神経学会総会に参加中です。
午前中はポスター会場におりました。私は印旛脳卒中地域連携パス(InCliPS)のウェブサイトの検証を発表しました。Google Analyticsを使うと、セッション数(いわゆるアクセスのうち、30分以内の再訪問はカウントせず)だけでなく、世界中のどの地域からアクセスしているのか、検索キーワードは何か、直帰率(トップページの後、他のページを見ずに閉じてしまったり他のサイトに異動してしまった率。企業のサイトだと、70%を超えると問題になるらしいです)などがわかる無料サービスです。2008年6月11日~ 2009年3月31日のInCliPSのウェブサイトは、直帰率65.2%、サイトのトップページは工夫が必要です。また、検索キーワードは地域連携パス関連が多く、一般市民のアクセスというよりは、脳卒中地域連携パスに興味がある医療関係者のアクセスがメインであることが想像できます。一般市民に脳卒中地域連携パスを認知いただくには、まず、脳卒中を解説するページを作り、そこから連携パスのページに誘導するような仕組みを採用すべきでしょう。
75歳以上の患者に対する血栓溶解療法についてのポスターがいくつかありました。75歳以上は慎重投与ということになっています。改めて日本医科大学千葉北総病院脳神経センターの状況を調べてみると、血栓溶解療法患者のうち75歳以上は34.5%でした。しかし、地域によっては、75歳以上が約半数を占めているところもあるようです。予後良好例は75歳以下の患者より少ないようですが、出血合併症は著変ないようです。私どもも実際出血合併症で困ったことはほとんどなく、最近は80歳以上の方でも他の禁忌・慎重投与事項がなければ実施することが多くなっています。全国で統一されている投与基準も、施設によっては変更してもいいのではないかと考えさせられます。
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