第5回Western Chiba Neurological Seminer 2

京都大学高橋良輔先生からは、現在作成中のパーキンソン病ガイドラインのお話がありました。これまでのガイドラインは、専門家が自分たちの考えを元に作成したものでしたが(Good Old Boys Sitting Around the Table、GOBSAT)、最近のガイドラインは、evidence-based medicine(EBM)の実践の実践(Keep It Simple and Sensible、KISS)
 現行のガイドラインでは、パーキンソン病治療開始は、症状によりADLに影響が出てからとなっていますが、治療開始が早い方がいいという研究もあります。一方で、EBMができるのは、お金があるところ。つまり儲かる薬にはEBMはあるが、アマンタジンやトリヘキシフェニジルのような古くから使用されている薬は薬価も安いのでEBMもなし。しかし、費用対効果も医療体制が変わってくると重要になってくる... パーキンソン病の方は薬を飲めば仕事もできて、税金を稼いでくれるのですよ。療養施設に入ると、特定疾患の医療費補助も適用されなくなり、抗パーキンソン病薬はどんどん切られてしまうのが現状... 

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