千葉県医師会日医認定産業医研修会

 千葉県医師会で開催された、千葉県医師会日医認定産業医研修会に出席しました。
 君津健康センターの山瀧一先生からは、「企業外労働衛生機関の活用」という題で、君津健康センターの業務を中心に講演がありました。君津健康センターは、新日鉄君津製作所内にあります。産業医活動をこういった専門機関と連携すると良さそうです。千葉県には、千葉産業保険推進センターというとこともございます。
 東京大学大久保靖司先生からは、化学物質取り扱いの作業指針の作り方のお話がありました。国際労働機関(International Labour Organization、ILO)が、開発途上国向けに作成したリスクアセスメントツールが、コントロールバンディングです。United Kingdom's Health and Safety Executiveが開発した、The COSHH Essentialsがベースになっているそうです。The COSHH EssentialsのサイトはInternet Explorerじゃないときちんと動かないようです。まずは化学物質の有害性のチェック。国際化学物質安全性カード(ICSC)日本語版はこちらから。ILOのICSC検索はこちらから。European Chemicals Bureauのサイトはこちら。そして、作業指針シートは、The COSHH EssentialsでPDFがダウンロードできます。日本語版はこちら。これらのシートが全てに国に適用できるわけではないので、それぞれの国の法律に照らし合わせて変更する必要があります。また、物質の添付文書にも準拠すべきとのことです。
 労働衛生コンサルタント事務局元気げんきの永島昭司先生からは、独立系産業保健専門家の活動についてのお話がありました。最近の不景気は産業医の仕事に密接に関連しているようです。巨大企業より、200〜500人規模の企業の方が、世の変化に迅速に対応しているそうで、経営者の能力が問われるとのことでした。不採算部門として切り離された子会社が、業績改善でふたたび大企業に吸収されたりしているそうです。病院もそうかもしれません。最近の回復期リハビリテーション病院はいろいろ工夫されていますが、大病院は... 労働衛生コンサルタントの報酬の参考値はこちら

コメント

このブログの人気の投稿

認知症診療セミナー