第31回「神経内科を語る会」

 新松戸中央総合病院で開催された、第31回「神経内科を語る会」に参加しました。私はSIADHを伴った単純ヘルペス脳炎をプレゼンしました。ADH値は正常だったのですが、かなりの低ナトリウム血症があればADHも低値になるので、高値と取るべきとのご指摘をいただきました。
 他、淡蒼球石灰化を伴う遅発性ジスキネジア、MSA-P、癒着性くも膜炎によるものが推察された脊髄空洞症例が提示されました。遅発性ジスキネジアは減薬とクロナゼパムで軽減しましたが、トリヘキシフェニジル・ジアゼパムの他、ジフェンヒドラミンが効いた例があったとのご意見がありました。水野先生の神経内科ハンドブック第4版を読むと、遅発性ジストニアは若年が多く抗精神病薬の治療期間が比較的短いなど、遅発性ジスキネジアとは背景が違うので、分離していますね。

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