第15回Neurology SPECT定量検討会

 都庁の会議の後は、東京ステーションコンファレンスで開催の第15回Neurology SPECT定量検討会へ。パーキンソン病の核医学検査がテーマなので、行かないわけにはまいりません。といってもちょっと遅刻。関東中央病院織茂智之先生からは、MIBG心筋シンチとIMP SPECTについて。病理所見での裏付けは圧巻です。自治医科大学村松慎一先生からは、FMT-PETによるドパミンシナプス前機能の画像化。自治医科大学で行っているパーキンソン病に対する遺伝子治療の効果を、PET画像で評価します。千葉大学平野成樹先生からは、放射線医学研究所との共同研究であるMP4A・MP4PのPETでの、コリンエステラーゼ活性の画像化。篠遠仁先生を中心に行われた様々な神経変性疾患にわたる素晴らしい研究です。東北大学武田篤先生からは、αシヌクレインの画像化を、元々アミロイドプローブとして開発されたBF-227で実現したお話。論文はこちらパーキンソン病より多系統萎縮症の方がシヌクレインが多いんですね。国立精神・神経センターの村田美穂先生からは、ドパミントランスポータ(DAT)を画像化する[123I]FP-CIT SPECTの期待と、村田先生が見いだした抗てんかん薬ゾニサミドのパーキンソン病治療への応用、腰曲がりの治療が講演されました。DAT SPECTは固縮と姿勢反射障害の重症度とは相関しますが、安静時振戦・姿勢時振戦の重症度とは相関しないそうで。最後は総合討論。
 私が以前書いたパーキンソン病のPETについてはこちら。その後、書いた総説はこちら。CFT PETによる発症前診断の可能性についてもふれました。


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