第23回日本脳循環代謝学会総会


 朝一のセッションでした。会場が都内だからホテルは取っていませんので、松戸の自宅から。今年は地下鉄が止まることが多々ありましたから、ちょっと不安でしたが、特に問題なく到着。永田町は赤坂プリンスの閉館で工事中、これから様相が変わるんでしょうね。麹町中学校も工事中でした。
 私は、被殻のアデノシンA1受容体が加齢により減少することを報告いたしました。このセッションから始まる午前中は、PET関係。興味ある演題が目白押しでした。核医学学会とかぶるんですが、核医学学会は方法論が主体。脳循環代謝学会の議論は疾病論が中心です。核医学学会の方が若い研究者が多いですね。シンポジウムは、光イメージングやMR・PETIなど新しい脳イメージングの話。ランチョンセミナーは慶応大学田淵肇先生の、慶応大学病院メモリークリニックのお話を聞きました。神経内科と精神科の連携です。でも、患者さんが気軽に受診できるように、内科の一部になっています。慶応大学岡野栄之先生の、iPS細胞の教育講演もありました。損傷脊髄への移植、疾患モデル細胞としての応用など圧巻でした。会長講演は慶応大学鈴木則宏先生より、cortical spreading depressionのお話。片頭痛がこれなんですね。抗凝固療法のシンポジウムでは、warfarinに加えdabigatranが加わった環境の変化が話題。心臓血管研究所山下武志先生からは循環器医の立場から抗凝固療法の現状が講演されました。心原性脳塞栓になっていない心房細動患者には、なかなかガイドライン通りの投薬にはなっていなかったようで。

 宇高同窓会東京支部総会があるので、都市センターホテルを後にしたのでした。

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