International Stroke Conference 2012 No 3


International Stroke Conference 2012が始まりました。Neuroscienceほどではないですが、たくさんの参加者です。


ポスター会場

朝のシンポジウムはAcute Stroke: Quest for Nursing Excellenceを聞きました。Meurer先生のThe University of MichiganでのLEAN Methodologyはこちら。Massey先生の講演であった、英国National Health Serviceの脳卒中の試みはこちら。ABSD scoreを使って、救急外来でのTIAの判断をしていると。Anderson先生のV-STOPはこちら。と、看護師の役割拡大で大もめの日本とはだいぶ違います。医者があふれている東京都で議論しているからですね、きっと。

さて次へ。会場が広く移動にはかなり歩かなければなりませんが、移動の時間も考慮したプログラムになっています。

次は、めまいのシンポジウム、You Spin Me Around: Acute Dizziness Identification and Managementに行きました。めまいを耳鼻科が見るのか神経内科・脳外科が見るのか、日本でもよくもめてますね。後者が扱うべき「危ないめまい」は、画像診断が有用です。アメリカは、すぐにはMRI取れないんでしょうか、そして、入院費用が高額、MRIや入院の適応を決めるのが大事なようで。日本は心配だったら入院で観察すればいいですが。Edlow先生は、Star Warsのパロディから始まる、脳卒中めまい診断について。Audebert先生は、telemedicineでのめまいの診断について。後方循環の脳卒中と判断される症例が50%強なんですね。そりゃそうです、telemedicineでは専門医が直接診断するわけではないですし、クリニックでは画像診断できないですから。Kerber先生からは、画像診断について。救急外来でのCTはこちら。出血病変には強いですが、急性期の梗塞、特に脳幹部はわかりません。で、米国でもMRIの使用頻度が増えているそうです。Newman-Toker先生も、めまい患者での脳卒中の見逃しが多いことを指摘されました。こちら。眼振を観察するゴーグルで鑑別する手法を提唱されました。私見ですが、めまい診断は、末梢性か否かで異なり、脳卒中の画像診断は初回明確にできないことがあるわけですから、末梢性のめまいを明確にするモダリティがあるといいですね。それから、ABCD scoreのような、めまいのスケールがあると非専門医でも簡単です。

次は、いわゆる総会。Thomas Willis Lectureは、日本でもおなじみ、Zoppo先生でした。以前日本でも拝聴した、neurovascular unitについてです。こちらこちら

Nursing and Rehabilitation Professionals Luncheonに行きました。日本と違って有料。ビュッフェ形式で昨日のランチボックスよりはおいしかったですが、長蛇の行列、セッション半ばまで、並んでいる方もいらっしゃいました。early supported dischargeなど、医療連携の重要性が強調されました。Agency for Healthcare Research and Quality(AHRQ)はこちら。昨日も講演があったDuncan先生は、脳卒中は入院後の道筋が複雑なので、明確にすることが大事だと。Medicareの論文はこちら

コメント

このブログの人気の投稿

北村伸先生(1950-2024)

東京労災病院 区民公開講座

Amyloid PET Imaging Web Seminar in kanto

FileMaker Server 19で、バックアップフォルダを外付けHDにするには