International Stroke Conference 2012 No 4
Jackson Square |
International Stroke Conference 2012も2日目です。Oral sessionに行きました。
最初はAcute Neuroimaging Oral Abstracts II。CTとMRIの演題で、核医学はでてきませんね。Tai先生の演題は、perfusion CTにsegmentationを使ってmismatchを画像化したというもの(RAPID)。Liebeskund先生の演題はT2*で出血性変化を予測するというもの。先行論文はこちら。BBBの漏出の図はこちら。
次いで、Basic and Translational Neuroscience of Stroke Recovery Oral Abstractsに行きました。基礎系の研究ですが、臨床応用を見据えたもの。骨髄幹細胞移植の演題が九州大学から2つ出ていました。宮本先生は18F-FDG PETを使って移植の効果を客観的に判定したもの。FDG集積の改善は、neuronの増加なのかgliaなのかという議論がありました。ヒトでは、細胞1つあたりの糖代謝はgliaがneuronの10倍、脳内の存在もgliaが10倍なので、FDG集積は主にgliaの消費を見ていると考えられています。核医学関係の研究者が引用するのがこちら。私が作った簡単な模式図は以下です。
つまり、gliaが何を糖代謝に使っているかというと、neuronから遠く離れたシナプスにエネルギーを供給しているのです。gliaの糖代謝は脳内のシナプス活動を反映していると考えられています。幹細胞で回復したものは、シナプス活動の回復、神経回路の回復を反映しているのかもしれません。炎症でもFDGは上がりますから、前記を証明するのが、実際の症状の回復との関連です。って、現場で発言できれば良かったのですが...
昼休みは、フレンチクオーターまで歩いてきました。Gunbo shopでガンボを食べました。見た目がきれいではないので写真は撮ってません。お店の写真で。
午後は、Acute Endovascular Treatment Oral Abstracts II。チャレンジングな分野ですが、ISCで出てくるのは、きちんとした臨床研究です。Mark先生はThrombolysis In Cerebral Infarction (TICI) scoreを使ったDEFUSE 2 trial。吉村先生はRESCUE-Japan Prospective Registry Studyの結果でした。prospective studyということで座長の評価も高い研究でした。
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