JOTO ATIS forum

東武ホテルレバント東京でJOTO ATIS forumが開催されました。

帝京大学の山本貴嗣先生から、抗血小板剤と消化管出血に関する講演がありました。
ピロリ菌感染率は徐々に低下傾向にあり(武田製薬のサイトより)、薬剤性の消化管障害が問題になってきています。CREDO-Kyoto Registryでもアスピリンの有効性が示されていますが、消化管出血の原因になります。無症候性のこともしばしば。クロピドグレルなら、過去の潰瘍など消化管障害のリスクがなければPPI不要と。NSAIDとの併用には要注意。

慶応大学伊藤義彰先生からは、非心原性脳梗塞についてのご講演でした。かつて、アテローム血栓性脳梗塞の病態のひとつとして、hemodynamicな機序がありました。特に、境界領域の梗塞が該当します。しかし、impaied washout theoryでは、プラークから遊離したが境界領域ではwashoutされにくいため、梗塞になってしまう、とされています。その血栓を予防するためにも、抗血小板剤が重要です。International Stroke Conference 2013で発表されたthe Clopidogrel in High-risk patients with Acute Non-disabling Cerebrovascular Events (CHANCE) trialはこちらに記事。日本語はこちら。SWIFA(Switch from Aspirin)研究はこちら

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