第48回日本核医学学会学術総会:2

今日も興味ある話題がたくさんありました。シアトルワシントン大学の蓑島聡先生からは、translational researchについてのお話がありました。基礎研究を臨床医学に応用していくばかりでなく、臨床サイドからも基礎研究へのフィードパックをして、双方向性が重要ということです。その中で、医療画像が果たす役割が大きいと。放射線医学研究所が主幹の本学会はまさにその象徴でしょう。その後脳に関する一般講演に移動したのですが会場が満杯でなかなか入れず。ランチョンセミナーでは、Michael J. Welch先生のPost FDGの講演を聴きました。超半減期のアイソトープのお話ですが、金属ですから、やはり放射線医学研究所で有名な、高い比放射能がポイントになります。午後はポスターを見つつ脳のオーラルセッションへ。アミロイドイメージングが盛んです。最後のセッションで、私はアデノシン受容体の発表をしました。交流会では、放医研木村先生・長縄先生のご紹介で、イエール大学のRichard E. Carson先生とお話しできました。私は単なるPET userと自己紹介すると、彼ら解析チームを"Don't trust them!"と。つまり神経内科医の立場からデータを鵜呑みにせず検証せよ、ということです。

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