千葉県脳卒中講演会

 国立循環器病センター名誉総長山口武典先生をお招きして、京成ホテルミラマーレで千葉県脳卒中講演会が開催されました。私は千葉県での血栓溶解療法の実態についてアンケート調査を元に報告させていただきました。ご多忙の中アンケート調査にご協力いただいた先生方には厚く御礼申し上げます。この「ご多忙の中」という接頭語では言い尽くせないほど、千葉県内の急性期病院は多忙を極め疲弊している実態がアンケート調査で明らかになりました。確かに産科・小児科もお忙しいと思いますが、脳神経外科もひけをとりません。すでに医療従事者の努力のみではいかんともしがたい状況であります。急性期だけでなく、回復期リハビリテーション病院の整備も必要です。印旛脳卒中地域連携パスの実態もご報告いたしました。こちらは効率よく運用されています。
 つまり、連携による効率化はすでに完了、やはり人材を投入しないと、千葉県の脳卒中診療は崩壊寸前です...
 さて、山口先生のご講演では、脳卒中の血圧管理に関するものと、脳卒中協会の活動についてお話がありました。ACE・ARBの大規模研究がいくつかありますが、その中で、併用薬の利尿剤の効果も再認識されました。他剤併用でもうまく行かない重度の高血圧でも、ACE・ARBに少量の利尿剤を加えると、コントロールがうまく行く場合があるそうです。そして脳卒中協会では、テレビコマーシャルなど市民に対する啓発活動を中心に、アクティブなご活躍をなさっていらっしゃいます。

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