日本医科大学医学会第22回公開「シンポジウム」

日本医科大学橘桜会館で日本医科大学医学会第22回公開「シンポジウム」が開催されました。

業務があったので途中から...

日本の核医学の第一人者でいらっしゃる松田博史先生は、何と6月から、国立精神・神経医療研究センター 脳病態統合イメージングセンターのセンター長にご就任されたとのこと。MRIでのアルツハイマー病診断に本邦で普及しているVoxel-based Specific Regional analysis system for Alzheimer's Disease(VSRADは松田先生が開発されました。2012年2月にはVSRAD advanceがリリースされています。MRIのvolumetryのソフトとしては、FreeSurferが世界で最も有名なフリーソフトのひとつですが、計算に16時間もかかるそうで(私は使用したことがございませんが)。VSRAD advanceは10分程度で解析終了。日常での使用には手軽です。また、アミロイドイメージングのお話もありました。アルツハイマー病では、発症する15年前からアミロイドが蓄積するといわれています。こちら

筑波大学の玉岡晃先生からは、アルツハイマー病の分子病態が分かりやすくレクチャーされました。アミロイド仮説が有名ですが、アミロイドβが引き金なら、タウは実行部隊と。Apo EとAβの関連はこちら。Aβを除去するワクチン療法が期待されますが、脳にダメージが少ない発症前診断が重要と。

日本医科大学北村伸先生は、本邦でも選択肢が増えたアルツハイマー病治療薬について。こちらもご参照ください。Clinician's Interview-Based Impression of Change including caregiver information(CIBIC plus)での評価ではdonepedil。memantineの海馬萎縮抑制効果はこちら

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