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北村伸先生(1950-2024)
北村伸先生が2024年10月29日ご逝去されました。 北村先生は1976年日本医科大学を主席で卒業され(当時は銀杯が授与されていました)、日本医科大学第三内科に入局されました。当時、日本医科大学第一病院に第二内科、付属病院に第一内科と第三内科があり、付属病院の神経内科は第三内科にありました。その後大学の組織再編があり、1977年から第二内科に異動されました。 先生は、Xeを用いて血管性認知症と脳循環についての研究を始めました。当時、認知症(痴呆と呼んでいました)は精神科がメインでした。 その後、国立中野病院でPETを用いた研究を始めました。その頃日本にPETがあるのは、他に東北大学と秋田脳研のみでした。そして第一病院に頭部専用のSPECT装置が導入しされ、そこでも研究が始まりました。 1999年4月日本医科大学武蔵小杉病院の初代神経内科部長として赴任されてからは、認知症の臨床に尽力されました。少人数のチームのため、脳卒中ではなく認知症をやろうと決断したそうです。2007年4月に文部科学省の私立大学学術研究高度化推進事業社会連携部門の助成のもと、認知症街ぐるみプロジェクト」がスタート。このプロジェクトの目玉である 街ぐるみ認知症相談センター は2007年12月に開設されました。これらの功績により、2012年には武蔵小杉病院は川崎市の認知症疾患医療センターに認定されました。 たくさんの治験にも積極的に参加されました。 memantineの本邦の治験を指揮されました。だから私は、患者さんにmemantineを説明する時、「私の師匠が開発に関与したんだ。」と言っています。 実臨床には上がってこなかった薬の中には、一時的に日本医科大学武蔵小杉病院が世界一のエントリー数だったこともありました。lecanemabのClarity AD試験では、専門医がアルツハイマー型認知症と エントリーしても薬の割り付けまで辿り着ける患者さんは1/3以下でした が、日本医科大学武蔵小杉病院は割り付けまで至った患者数が日本で2位でした。脳血流SPECTを認知症診断に応用しているからだと思います。まさに北村グループの流れ。私も、北村先生や兄弟子に核医学の読影を鍛えられました。 高齢者の運転免許更新の際のテストも監修されました。このテストで認知症疑いと言われ私の外来にいらっしゃる人、ほとんどの方が認知...
赫彰郎先生旭日重光章受章祝賀会
千駄木腎臓フォーラム
Amyloid PET Imaging Web Seminar in kanto
Amyloid PET Imaging Web Seminar in kantoでビタミンB12欠乏例について報告しました。 lecanemab前なら、mecobalaminを投与し、改善を確認すればよかった。 本例は脳血流SPECTが側頭頭頂葉・後部帯状回の低下があって、アルツハイマー型認知症の合併が否定できなかった。のんびりmecobalaminの効果を見ていると、進行しMMSEが21/30以下になると、lecanemab投与機会を失いかねなかった。 ビタミンB12欠乏のSPECTは こちら 。岩波らの症例は、本例とSPECT所見が似ています、 こちら 。 老年精神医学雑誌 の総説に掲載予定です。 慶應大学の岩淵雄先生からはアミロイドPETの読影についての講演でした。 前頭葉から蓄積するタイプ、頭頂葉、後頭葉を、サブタイプ別の経時的変化は こちら 。 東京医科大学の稲川翔也先生からは、髄液とPETでアミロイドβバイオマーカーの不一致例。変化は髄液が先行、 こちら 。 国立精神・神経医療研究センターの重本蓉子先生からは、SPECT・MRIで異常がないアミロイドPET陽性例。 複十字病院の飯塚友道先生からは、アミロイドPET・脳血流SPECTの講演でした。 AIの研究は こちら 。 トランスジェニックマウスの研究は こちら 。膵臓にアミロイドβが蓄積したとのこと。最近、Amylin(膵で分泌、血糖値の制御に寄与)が アミロイドβとの共通点が注目されている 。 総説あり 。研究は、将来何を証明するか未知数のことあり。 飯田先生の著書「認知症パンデミック」は こちら 。


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