第38回日本脳卒中学会総会がいよいよ始まります

明日から第38回日本脳卒中学会総会第42回日本脳卒中の外科学会第29回スパズム・シンポジウムの共同開催、Stroke 2013が始まります。今日はビジネス・ディ。今回は主催者側で行きたいセッションに参加できない可能性があるので、私が注目しているセッションをいくつか紹介します。完全に私見、学会とは全く無関係でございます。




シンポジウム 9 地域連携システムの進化:現状と展望
23日(土) 15:30~17:00 A会場

座長:高木 誠 東京都済生会中央病院
            橋本 洋一郎 熊本市民病院 神経内科
1. 地域連携システムの現状(東京都脳卒中救急搬送体制を中心として)
            演者:高木 誠 東京都済生会中央病院 神経内科
2. 地域連携システムの実際 -熊本では-
            演者:橋本 洋一郎 熊本市民病院 神経内科
3. 地域連携パスの統合~千葉からのメッセージ~
            演者:古口 德雄 千葉県救急医療センター 神経系治療科
4. 香川県における地域医療連携のICTの現状と課題
            演者:藤本 俊一郎 香川県厚生農業協同組合連合会
5. 地域連携システムの問題点を考える-より良い治療を行うために
            演者:鈴木 明文 秋田県立脳血管研究センター

脳卒中治療成績に、診療体制が大きく関わっていることが皆さん同意いただけると思います。日本ではその象徴が脳卒中地域連携パス。医療連携について議論がなされることと期待しております。

と言った意味では、以下のシンポジウムも注目。

シンポジウム 6 救急システムの進化:現状と展望
23日(土) 08:30~10:15 A会場

座長:棚橋 紀夫 埼玉医科大学国際医療センター 神経内科
            永廣 信治 徳島大学 脳神経外科
1. 救急システムの現状(overview)
            演者:棚橋 紀夫 埼玉医科大学国際医療センター 神経内科
2. 東京都における脳卒中救急診療の現状
            演者:塩川 芳昭 杏林大学 脳神経外科・脳卒中センター/東京都脳卒中医療連携協議会委員
3. 徳島大学病院における脳卒中救急システムの進化
            演者:永廣 信治 徳島大学病院 脳卒中センター
4. 離島発症の急性期脳梗塞患者に対するヘリコプター搬送によるrt-PA投与の試み
            演者:川原 一郎 国立病院機構長崎医療センター 脳神経外科
5. ビデオ会議システムを利用した遠隔医療の試み:telestrokeの基礎と実際
            演者:長谷川 泰弘 聖マリアンナ医科大学 神経内科
6. 脳卒中における病院前救急システムの進化:現状と展望
            演者:横田 裕行 日本医科大学大学院医学研究科 救急医学分野



教育講演 15 基礎研究の勧め
23日(土) 15:00~15:30 H会場

座長:田中 耕太郎 富山大学 神経内科
演者:髙橋 愼一 慶應義塾大学医学部 神経内科

教育講演 16 臨床研究の勧め
23日(土) 15:30~16:00 H会場

座長:田中 耕太郎 富山大学 神経内科
演者:三品 雅洋 日本医科大学大学院医学研究科 神経内科学分野

教育講演として初めての内容。EBM時代に研究は重要です。研究の進め方などをレクチャーします。


RESCUE-Japanの演題
えー、スポンサー付きのセッションもあり、大人の事情で具体的な日程は書きませんが、今回配布されたアプリケーションで「RESCUE」と検索してみてください。一般口演で山上先生の演題もありますね。ISC 2013で血管内治療の有用性を証明できなかった研究が紹介されました(こちらもご参照)。が、日本が出すRESCUE-Japanは違いました。JET studyもそうでしたが、技術が絡む治療は、欧米と日本に差があるのではないのでしょうか。


教育講演 9 特殊な脳卒中(3) 脳小血管病-臨床と分子病態のフロンティア
22日(金) 15:30~16:00 H会場

座長:内野 誠 城南病院
演者:小野寺 理 新潟大学脳研究所 生命科学リソース研究センター分子神経疾患資源解析学

日本初の研究成果としては、小野寺先生たちのCARASILも誇るべきものです。こちらもご参照ください。その病態に迫るお話が拝聴できるものと期待しております。

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