第4回脳卒中診療ネットワークフォーラム

 浦安ブライトンホテルで開催された、第4回脳卒中診療ネットワークフォーラムで講演しました。InCliPSの実績報告と、千葉県共用パスのご紹介、脳卒中地域連携パスの問題点についてお話ししました。そして、なぜInCliPSのサイトが、GoogleやYahooなど主要検索サイトで「脳卒中地域連携パス」と検索するとトップでヒットするのか、も明かしてしまいました。第一ページのランク入りが脅かされるのも時間の問題かも...
 順天堂大学附属浦安病院リハビリテーション科林明人先生からは、脳卒中とパーキンソン病のリハビリテーションの現状についてご講演がありました。「リハビリテーション」は、宗教言語だったんですね。順天堂医院では、入院患者4〜5人に1人がリハビリテーションしているそうです。なぜなら、神経内科・脳神経外科・整形外科以外の患者でも、廃用症候群があるからです。何もしないで安静臥床していると、3〜5日で10〜20%の筋力低下、3〜5週間では約50%だそうです。だから、脳・筋・骨の疾患じゃなくても、関係する訳です。そして、林先生が、研修医・レジデントなど若手医師にリハビリテーションの重要性を教育、実際に現場でオーダー出すのは若いスタッフなので、あらゆる科のリハビリテーションの依頼が浸透したそうです。都内私立大学のリハスタッフ数のグラフが出てきました。林先生はご指摘なさりませんでしたが、私は見逃しません、日本医科大学付属病院が最下位でした。そして、OT・STなし... リハビリテーション科がありませんから。でも、リハビリテーションがDPCに入らないこと、「リハビリができる」という宣伝効果、あらゆる疾患での廃用症候群の予防、などを考えると経済効果は抜群のようで... 最近順天堂大学ご出身の先生方とご一緒することが多いのですが、革新的と言いますか、いいことはどんどん取り込んでいくところは、まねしていきたいところです。それから、林先生と言えば、パーキンソン病の音楽療法とボツリヌス、ビデオで劇的な改善をご提示いただきました。すくみ足に対して、レーザーポインターの「点」も意外と効果あり、のようです。それから、パーキンソン病では、年に1〜2回、ブラッシュアップのための入院をして2週間くらいリハビリテーションするのがいいそうです。Cervical dystoniaのsensory trick、ボツリヌスでの劇的な改善もご提示いただきました。
 先日の水野先生との研究会でもそうでしたが、順天堂大学の底力を思い知ったのでした。

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