Neuroscience 2009: ミシガン湖


 最近の学会は撮影禁止、Neuroscienceも同様です。デジカメはメモ代わりに有用で、例えばブログの記事を正確に記載するにも必要なんですが... しかたがないので、McCormick Placeから外に出て、ミシガン湖を撮影しました。

 今日は、シグマ受容体のセッションを聞きました。私が[11C]SA4503 PETで研究していた頃は、シグマ受容体のことはわからないことだらけで苦労しましたが(私の論文はパーキンソン病アルツハイマー病)、今はこうしてセッションができるくらい注目されるようになったわけです。受容体が小胞体に存在しタンパク質を安定化するシャペロン機能が明らかにされました。でも、このセッションでプレゼンテーションで使用されるスライドでは、細胞膜に存在する図が多く、oralで訂正する先生が多かったです(という私も、小胞体に受容体が存在する図はまだ作っていません...)。シグマ1受容体作動薬は、神経保護のみならず神経再生にも期待されるようです。
 ポスターでは、アデノシンA1およびA2A受容体拮抗薬であるカフェインがジスキネジア減少に寄与するというKOマウスの実験がありました。DBSの演題も多数ありました。日本医科大学の先輩でもある東京都立神経病院横地先生とお会いすることができ、DBSの手術適応の決定方法・カンファレンスなどご教示いただきました。

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