第35回日本脳卒中学会総会 1

 盛岡の県民会館などで開催された、第35回日本脳卒中学会総会に参加しています。寒い...
 会長の岩手医科大学小川彰先生の会長講演は、JETMELTなど小川先生が中心に実施された研究が紹介されました。MELTは日本医科大学千葉北総病院脳神経センターもご協力させていただきました。バイパス術についてはかつて効果がないとされていましたが、外科手術のRCTによりSPECTで症例を選べばバイパス術が有効であることが証明されました。小川先生の後をついだ小笠原先生たちは多数の論文を出していらっしゃいます。
 University of HelsinkiのMarkku Kaste先生からは、血栓溶解療法の講演がありました。アルテプラーゼによる血栓溶解療法は、発症3時間以内から4.5時間に延長したECASS IIIの結果が発表されています。Kaste先生の施設では、病院到着からrtPA投与までが平均23分!! paramedicalのトレーニングを徹底しているそうです。
 合同シンポジウムはやはり血栓溶解療法について。血栓溶解療法の地域差、なぜ0.6mg/kgになったか、そしてその妥当性、clot retriverなどの話が聞けました。千葉県内の地域格差についてはこちら

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