脳卒中ADL評価講習会in千葉
京葉銀行文化プラザで開催された、脳卒中ADL評価講習会in千葉を受講しました。機能的自立度評価表(Functional Independence Measure、FIM)の講習会です。FIMは脳卒中でのリハビリテーションの評価に使われるようになりました。印旛脳卒中地域連携パスでも千葉県共用パスでも採用しています。しかし、私自身は勉強したことがなく、本会主催のリハビリテーション科や回復期リハビリテーション病院に丸投げ状態でした...
ADL評価法として普及しているBarthel index(「バーセル」とおっしゃる方が多いですが、「バーテル」が正しいそうです)、は「できるADL」を評価します。つまり診察するわけです。一方、FIMは「しているADL」を評価します。つまり、観察です(階段昇降はテストしてもよい)。そして、患者の状態、というより、介助の量を測定するものです。
今回の講演会は、総論を日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科、各論は永生病院のスタッフの先生方が担当されました。FIMの各項目の採点は1〜7点。
点数 介助者 手出し 手助けの程度
7 不要 不要 自立
6 不要 不要 時間がかかる、装具や自助具が必要、投薬している、安全性の配慮が必要
5 必要 不要 監視、準備、指示、促しが必要
4 必要 必要 75%以上自分で行う
3 必要 必要 50〜75%未満自分で行う
2 必要 必要 25〜50%未満自分で行う
1 必要 必要 25%未満しか自分で行わない
この原則を、18項目につき評価します。具体的に、何%の介助なのかは、講演を聞かないと難しいと思いました。
Brunnstrom stage
ステージ 上肢・下肢 手指
I 動きなし(弛緩麻痺) 動きなし(弛緩麻痺)
II 連合反応 わずかに握る
III 共同運動 握れるが開けない
IV 分離運動の開始 横つまみ・わずかな伸展
V 個別的な関節運動可能 色々なつまみ・伸展可能
VI 全運動可能 全運動可能
Barthel Index
食事
10 自立。自助具などの装着可。標準時間内に食べ終える
5 部分介助(例えば、おかずを細かくしてもらう)
0 全介助
車椅子からベッドへの移乗
15 自立。ブレーキ、フットレストの操作ができる。歩行自立を含む。
10 軽度の部分介助あるいは監視を要す。
5 座ることは可能だが、ほぼ全介助。
0 全介助あるいは不可能。
整容
5 自立〜洗面・整髪・歯磨き・髭剃り
0 部分介助あるいは全介助
トイレ動作
10 自立。衣服の操作、後始末を含む。ポータブル便器を使用している場合は、その洗浄も含む。
5 部分介助。体を支える、衣服・後始末に介助を要する。
0 全介助あるいは不可能。
入浴
5 自立
0 部分介助あるいは全介助
歩行
15 45m以上歩行可。その際、補装具(車椅子、歩行器は除外)の使用の有無は問わない。
注:歩行器は杖の事ではない。
10 45m以上の介助歩行可。歩行器使用を含む。
5 歩行不能の場合。車椅子にて45m以上の操作可能。
0 上記以外。
階段昇降
10 自立。てすり等の使用の有無は問わない。
5 介助あるいは監視を要する。
0 不能。
着替え
10 自立。靴・ジッパー・装具の着脱を含む。
0 上記以外。
排便コントロール
10 失禁無し。浣腸・座薬の取り扱いも可能。
5 時に失禁あり。浣腸・座薬の取り扱いに介助を要する者も含む。
0 上記以外。
排尿コントロール
10 失禁無し。収尿器の取り扱い可能。
5 時に失禁あり。収尿器の取り扱いに介助を要する者も含む。
0 上記以外。
食事以下、排尿コントロールまでの10項目に渡り、得点を加算する。最高点100は完全自立、最低点0は自立度無し。40点以下では基本動作(食事・排泄・整容)は全介助か部分介助、65点以上で基本動作は自立、85点では65%以上が歩行自立。
ADL評価法として普及しているBarthel index(「バーセル」とおっしゃる方が多いですが、「バーテル」が正しいそうです)、は「できるADL」を評価します。つまり診察するわけです。一方、FIMは「しているADL」を評価します。つまり、観察です(階段昇降はテストしてもよい)。そして、患者の状態、というより、介助の量を測定するものです。
今回の講演会は、総論を日本医科大学千葉北総病院リハビリテーション科、各論は永生病院のスタッフの先生方が担当されました。FIMの各項目の採点は1〜7点。
点数 介助者 手出し 手助けの程度
7 不要 不要 自立
6 不要 不要 時間がかかる、装具や自助具が必要、投薬している、安全性の配慮が必要
5 必要 不要 監視、準備、指示、促しが必要
4 必要 必要 75%以上自分で行う
3 必要 必要 50〜75%未満自分で行う
2 必要 必要 25〜50%未満自分で行う
1 必要 必要 25%未満しか自分で行わない
この原則を、18項目につき評価します。具体的に、何%の介助なのかは、講演を聞かないと難しいと思いました。
Brunnstrom stage
ステージ 上肢・下肢 手指
I 動きなし(弛緩麻痺) 動きなし(弛緩麻痺)
II 連合反応 わずかに握る
III 共同運動 握れるが開けない
IV 分離運動の開始 横つまみ・わずかな伸展
V 個別的な関節運動可能 色々なつまみ・伸展可能
VI 全運動可能 全運動可能
Barthel Index
食事
10 自立。自助具などの装着可。標準時間内に食べ終える
5 部分介助(例えば、おかずを細かくしてもらう)
0 全介助
車椅子からベッドへの移乗
15 自立。ブレーキ、フットレストの操作ができる。歩行自立を含む。
10 軽度の部分介助あるいは監視を要す。
5 座ることは可能だが、ほぼ全介助。
0 全介助あるいは不可能。
整容
5 自立〜洗面・整髪・歯磨き・髭剃り
0 部分介助あるいは全介助
トイレ動作
10 自立。衣服の操作、後始末を含む。ポータブル便器を使用している場合は、その洗浄も含む。
5 部分介助。体を支える、衣服・後始末に介助を要する。
0 全介助あるいは不可能。
入浴
5 自立
0 部分介助あるいは全介助
歩行
15 45m以上歩行可。その際、補装具(車椅子、歩行器は除外)の使用の有無は問わない。
注:歩行器は杖の事ではない。
10 45m以上の介助歩行可。歩行器使用を含む。
5 歩行不能の場合。車椅子にて45m以上の操作可能。
0 上記以外。
階段昇降
10 自立。てすり等の使用の有無は問わない。
5 介助あるいは監視を要する。
0 不能。
着替え
10 自立。靴・ジッパー・装具の着脱を含む。
0 上記以外。
排便コントロール
10 失禁無し。浣腸・座薬の取り扱いも可能。
5 時に失禁あり。浣腸・座薬の取り扱いに介助を要する者も含む。
0 上記以外。
排尿コントロール
10 失禁無し。収尿器の取り扱い可能。
5 時に失禁あり。収尿器の取り扱いに介助を要する者も含む。
0 上記以外。
食事以下、排尿コントロールまでの10項目に渡り、得点を加算する。最高点100は完全自立、最低点0は自立度無し。40点以下では基本動作(食事・排泄・整容)は全介助か部分介助、65点以上で基本動作は自立、85点では65%以上が歩行自立。
コメント